おもしろコラム6月号
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   「舟歌」誕生秘話 「肴はあぶった イカでいい」、ご存じ、八代亜紀の「舟歌」の出だしの歌詞である。作詞は阿久悠だ。先日、伊東・宇佐美で、昔、タクシー運転手をしていて、たびたび阿久悠を乗せたことがあり、いろいろ会話を交わしたのだという80過ぎのHさんが、家人の経営するスナックに見えた。彼が言うには、実は、宇佐美のトム(家人が10数年前閉めるまで25年間やっていた店の名前)というスナックで阿久悠が飲んでいた時に、イメージが浮かんで、作詞したのが舟歌だそうだ。阿久悠本人が亡くなっている今、裏どりできないのが残念だが、ありうる話ではある。実は、阿久悠は1975年から亡くなる2007年〈平6月号-179成19年〉までの31年間、宇佐美の別荘地に住んでいた。一人息子の太郎氏は宇佐美中学出身だ。  

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