おもしろコラム6月号
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   昔話『ものぐさ太郎』から学ぶ引きこもりの脱し方現代社会における問題のひとつに「引きこもり」があります。内閣府の調査によると、全国で100万人以上が半年以上自宅に引きこもっているとのこと。問題解決のため多くの専門家が手を尽くしていますが、家庭内のこととい  うこともあり積極的な支援は全員に行き届いていません。引きこもりは現代病のように思えるでしょうが、実は昔からあったよう。それは昔話『ものぐさ太郎』からもうかがえます。このお話は説話集 『御伽草子』に収録されたものが最も有名ですが、全国各地に同様の話が残っています。あらすじは、こうです。いつも道端で寝そべり、口癖は 「めんどくせぇ」の男性が主人公のものぐさ太郎。このものぐさ太郎がいつも通り寝そべっていると、地域の権力者が通りかかります。ものぐさ太郎は権力者の前でもいつも通りゴロゴロ。これを面白がった権力者は、ものぐさ太郎に食事を与えるように。その後、仕事も与え、ものぐさ太郎は力を発揮します。最終的には美しい女性を妻にめとり、ものぐさ太郎は元の姿が思い出せないほど幸せに暮らしたとのこと。と引きこもりの社会復帰の王道パターンを歩んでいるのです。十分な休息と日栄本養版、シ何ンよデりレ理ラ解に者思のえ存る在『がもあのりぐまさす太。郎『』もでのすぐがさ、太よ郎く』よでくは考権え力る者6月号-183

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