おもしろコラム6月号
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言われていますが、土壌を調べずにどんなふうに色づくのか待つほうが楽しみですね。 紫陽花の歴史は古く、漢字で『紫陽花』と最初に表記したののではす中。国食のべ唐るのと詩め人まだいっやた吐そきう気で、す神。経日の本麻最痺古がの生和じ歌て、    6月号-20  万葉集にも季語として使われています。そして江戸時代には蘭学者のシーボルトが長崎で出会った女性、お滝さんの名前を取ってHYDRANGEAOTAKUSA《ヒドランジアオタクサ》と命名しました。紫陽花は時代を問わず国籍を問わず人々を魅了する花と言えましょう。 そんな紫陽花ですが、毒があることを、ご存知でしょうか。あの可憐な小さい花びらにも、葉にも根にも毒がある最悪の場合は死に至ってしまいます。 ある飲食店でそれを知らずに料理に使い、食べてしまった客が中毒症状を起こしたという事件が発生しています。触るだけなら何の問題もないのですが、口に入れると胃酸などの酸性物質によって青酸化を引き起こすと考えられています。 美しく咲き誇る季節の花を部屋に飾りたいもの。紫陽花の茎を切ってキッチンに飾る時は、くれぐれも花びらや葉が食事に混じらないよう注意が必要ですね。 実際二年前に、絵:吉田たつちか)   (文:携帯小説家華山姜純  / 

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