おもしろコラム6月号
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異常気象って何? 近年ニュースの天気予報以外でも聞かれるようになったこのことば。一般の人々の世間にも頻繁に使われるようになったように思います。    ( しかし、この「異常気象」ということば、気象庁では明確な定義があるのです。気象庁では「30年に一度起こるかどうかの現象」と定義しています。だから、「今年は去年より寒かった」とか「去年の今ごろはもっと雨が少なかったのに」などというだけでは、異常気象の定義には当てはまりません。異常気象と関連してメディアに流れるようになった「エル・ニーニョ」ですが、これは確かに異常気象をもたらす一因ではありますが、それ自体は昔から5~6年周期で起こっている自然な現象です。エル・ニーニョと逆の「ラ・ニーニャ」についても同じです。そしてそれらが影響して引き起こされる高温や低温、多雨や少雨のことを、特に「エル・ニーニョ現象」と呼んでいます。 近年では、二酸化炭素等の温し室か効し果地気球体温の暖増化加のに原伴因いに地つ球いがて温は暖諸化説6月号-29し、観測史上最高気温を記録する地域も増えてきました。これを異常気象と呼ぶのは否めません。

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