おもしろコラム6月号
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入梅を楽しむ /  あり、温室効果気体だけのせいだとはまだ断言できません) 日本の梅雨は、太平洋上の空気が暖められ、東よりの風(モンスーン)となってユーラシア大陸に吹きつけ、イン    6月号-30  ド半島を経由して西風に変わりますが、その際にヒマラヤ山脈を越えられない風が南北に分かれ、ちょうど中国東部から西日本で気流が「再会」することで起こります。(東日本の梅雨は、太平洋高気圧とオホーツク海高気圧のぶつかりあいと解釈できます)なので、モンスーンも梅雨も、ごく普通の地球大気の活動と言えます。もっと地球をいたわってあげて欲しいと思います。 雨には優雅さがあります。春の終わりから夏の始まりにかけてのこの時期、日本では「梅雨」または「入梅」と呼ばれる季節が訪れます。湿度が高く、長雨が続くことが特徴のこの季節、多くの人々は憂鬱な気持ちになるかもしれません。しかし、梅雨の季節にも楽しみ方があることを私たちは忘れてはいけません。まず、この時期の最も魅力的な楽しみ方の一つは、自然を満喫することです。湿度が高いことで緑はより生き生きとし、木々の新緑が鮮やかに見えます。そして、それは美しい「紫陽花」(あじさい)の花が咲き誇る季節でもあります。雨に濡れることで花びらが一層鮮やかに輝き、見る者の心を癒してくれます。絵:吉田たつちか)           (文:気象予報士チャーリー

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