おもしろコラム7月号
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     脾不統血の崩漏崩漏とは、女性の不正出血のことで、激しく雪崩れるように出血するものを崩、ちょろちょろと漏れ出すような出血が長引くものが、漏で、いずれも早い内に対処しないと、出血が止まりにくくなり、難治性となるので注意が必要です。崩漏には、いろいろな原因がありますが、その中の一つに、脾を病むことにより止りにくくなる出血があり、これ    7月号-110  を脾不統血の崩漏といいます。脾は元気、気力を作り出す大元で、気がしっかりと満たされていれば、血液や汗、精などが管から漏れ出すことを防ぎ、気の力で留める働きがありますが、脾を病んで、気の力が低下すると、このような出血が起こったり、ジワジワと嫌な汗をかいたりします。このようなタイプの出血を起こす方は、パニック症や神経症の方に非常に多いです。例えば…1,理屈では理解していても、どこか信じることが出来ない(相談者の助言をどこか否定してしまう)2,ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう、と先々まで悩み途方に暮れ、何も手に着かない3,完璧症で、きちんと出来ないことに不安を感じる(計画通りにいかないと気が済まない)4,自分自身をコントロール出来ない状況に追込まれるとパニックを起こす(歯医者や美容院のイス、高速道路渋滞、トンネルの中、飛行機や船などの途中出入り出来ない乗り物、授業参観など)このように頭で出口のない答えを考えると、血液を大量に消耗し、なおかつ脾の力は衰えます。そして、甘い物が     

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