おもしろコラム7月号
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女性はそもそも閉経するとコレステロールが上昇する仕組みになっています。コレステロールは目の敵のようにされますが、血管や細胞を守ったり、必要なホルモンの原料であったりしますので、不足すると非常に血管が脆くなりますし、ストレスにも弱くなります。女性ホルモンには、血管を守る働きがあるのですが、閉経に伴い女性ホルモンが減少するためにその代替えとしてコレステロールが増えているわけです。従ってスリムな女性でもコレステロールは上昇しますし、食養生していても    7月号-120  上がります。卵を食べすぎるとコレステロールが上がるという因果関係もなく、実はあまり食事とは関係ありません。女性が長生きしているのはコレステロールが血管を守っている証拠とも言えますので、薬による下げすぎに注意が必要です。コレステロールを下げる薬は筋肉を溶かしたり、心筋の力を緩めますので、コルマータQ10でポンプ力を保つ工夫も必要になります。尚、中性脂肪は、お菓子の間食などを減らすだけで簡単にさがってきます。歳とともに血圧が上がるのは、血管が硬く伸縮が悪くなってくるために、圧を上げて脳へ血液を送ろうとする自然な仕組みです。無理やり血圧を下げようとすると脳の血流が不足し、脳卒中、認知症、めまい、転倒などの危険が高まります。日本脳卒中学会が降圧剤を服用している4万人を対象に6年間追跡調査した結果、血圧が180以上のグループで降圧剤を長期的に服用していた人の脳梗塞による死亡率は使用していなかった人に比べ約5倍高かった事が報告されています。3、血圧の下げすぎ2、コレステロールの下げすぎ   

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