おもしろコラム7月号
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        明治期、天皇に拝謁することになった元阿波徳島藩主、蜂須賀茂韶侯爵は、天皇を待つ間、明治天皇愛用のタバコ夜盗上がり   を一本くすねたとか・・・。どうせわからないだろう・・・と思っていたところ、着座した明治天皇は、めざとくそれに気づき、「血は争えぬのう、蜂須賀」と言って、にやりと笑ったとか。言うまでもなく、蜂須賀家の祖、蜂須賀正勝が、太閤記の中で、「夜盗・蜂須賀小六」として描かれていたことに引っかけたものだったようですが、いかにも、諧謔家であった明治天皇らしいエピソードだと言えるでしょうか。「夜盗」というものの当時の実態は、まあ、黒澤明の「七人の侍」に出てくるような泥棒略奪をしていた者もいたでしょうが、現代的な感覚からいえば、むしろ、「フリーランスの下請け集団」のようなものだったでしょうか。いざ、戦争となると手兵を率いてアルバイト参加してみたもりっ、と必も要、とそあのれ蜂ば須、賀敵小の六後の方血撹筋乱はや、ゲ実リはラ、戦江も戸や時る代し半、ば場で合すにでよにっ7月号-123ては、自警団もやる・・・と。

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