おもしろコラム7月号
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     本当は哀しい?藤原道長 藤原道長といえば、「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば(この世は俺の世だ。満月に欠けた所がないくらいに)」って句で知られる人ですよね。この句のネタ元は反道長派の人の日記で、当の道長の日記にはその記述はないのですが確かに彼は平安期に権力を独占していた藤原氏の人です。ただ、当時はその藤原氏自体がいくつもの家に分裂して権力争いをしており彼の父はそのうちの一つ、藤原北家の当主で、権力闘争に勝ち、めでたく栄達を極めました。が、道長自身はその五男。本来は一重役で終わるはずだったのが、兄たちが次々と没したことで、思いもよらず29歳でトップに上り詰めます。(彼自身、豪胆な性格だったようで、この辺り、出自も含め、徳川吉宗や井伊直弼と酷似しているかと。)それだけに、彼が政権の座についたときは、周りの重役はすべて年上。かったとか。業務に精励している姿を見せることで、重役の信頼を繋ぎ止毎め日、よ深う夜とましでた及のぶか長もいし会れ議までせ、んそがの、までまも、、役こ所れ、に実泊はま妻りが込恐むかこっとたもか多7月号-129   

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