おもしろコラム7月号
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ですが、西日本や中国大陸のそれの成因は、もっと大規模でずい分違ったもののようです。春分の日を過ぎて、北半球がだんだんと暖まってくると暖まりにくい海から、暖まりやすい陸に向かって季節風(モンスーン)が吹くようになります。特に顕著なものが、インドの南西モンスーンです。しかしこれは、標高の高いチベット高原を越えられず、高原の南東部を回って中国や東アジア方面へと北上します。この風は海沿いを通るため、暖かく湿っています。その一方でチベット高原の北には、相対的に冷たくて湿度の低い西風(偏西風)が吹いています。この二つの風が、中国北部から日本にかけたあたりで合流すると、その性質の違いが梅雨前線を発生させるのです。天気図上ではただの一本の前線に見える梅雨前線も、西日本と東日本では成因が違うように、性質も異なっています。東日本のそれは、いずれも「海育ち」の高気圧が原因それは、いわば「山育ち」と「海育ち」なので、気温の差だなけのでで、などくち湿ら度もの水差蒸も気とをて多もく大含きんいででいす。ま気す温が、の西差日だ本けをの7月号-13   

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