おもしろコラム7月号
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の道長より上の家柄なんてあるのか・・・と思ったらあるんですね。正妻・倫子は天皇のひ孫。しかも、二歳年上。さらに、倫子が生んだ娘たちが天皇の后となり、次の天皇を生んだことで道長の権力基盤は盤石となったわけで、そこら辺を裏付けるように、倫子は女性でありながら、道長と並んで官職は最高位を極め、当時としては記録的な90歳で薨去。ちなみに、倫子は40代の時にまだ20歳にしか見えないと言われた元祖・美魔女だけに、公卿筆頭の父にとってとしては結構ギリギリ)となっていたところへ持ち上がったのが道長との縁談。「いくら藤原でも五男じゃなぁ」と気乗り薄にしていたら妻が一喝。「そんなこと言ったって、今の皇族には倫子と年のつり合う方はいないでしょ!行き遅れるより、実力者の息子の道長の方がマシよ!」と言って強引に嫁がせてしまったとか。これには、両家の父も唖然だったそうです。いつの時代も、娘の嫁入りについての母の目は、男どもの敵するものではないということでしょうか。つまり、道長が兄の死後、トップの座につけたのは、妻とその実家の後押しがあったからだとも言え、ということは、豪華な調度品に囲まれた高級マンションの一室で、スタイル抜群の美魔女から、「み〜ち〜な〜が〜!何度言ったらわかるの!ったく、トロいんだから。私はエステに行かなくちゃいけないって言ったでしょ」って叱られてる社長の姿が見えてきませんか?なーんか、気の毒になってきました。     (小説家 池田平太郎絵:吉田たつちか)  もらだ自と慢いのう娘話。も天。皇(の野后口に英す世るはこ家とにを帰目り論たんくでないかたっもたのかのら、研天究皇が家捗にっ適た齢と期。のこ相れ手もが、お一ら面ずの、真ず理るのずよるうとな。2)4歳で(も当、時あ    7月号-130  

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