おもしろコラム7月号
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  「提灯はまっすぐ下がる」の理に感嘆!じっと同じ絵を見つめていると、自分までその窓の中に入り込んでしまう錯覚を起こしてしまうことがある。目に見える画面の中だけではなく見えない部分に思いを馳せ、自分の頭の中にも絵が描けるようになったら、絵画を存分に楽しめているだろう。もし風景の中に溶け込めたら、この人物と会話をしてみたらなど、妄想を膨らませながら見るのも、一興かも知れない。     (文:講談師      先日、たまたま、つけていた車のラジオから福岡市出身の武田鉄矢さんの声が流れてきました。実は私は、この方は同郷ながら、あまり、好きではありませんで、そしてそれは、会ったことはないものの、氏の七光り的に光を甘受しようとするような姿勢が見え隠れしていた武田家の人々も同様でした。で、聞くとも無しに聞いていると、傍らの女子アナが「武田さんは、実は、お姉さんが神戸で飲食業をやっておられたそうで、阪神・淡路大震災の時の被災者なんですよね」と前置きし、武田氏にその話を促したところ、氏はその姉7月号-147が被災して福岡に帰って来た時の、母・イクさんと姉との会話について話し始めました。うろ覚えですが、旭堂花鱗絵:吉田たつちか)200507/- 

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