おもしろコラム7月号
166/178

!!!どもたち狂喜して食べる食べる食べるみんな汗だくです。そして、冒頭の一言。小学四年生のかわいい女の子。「ねーえーちょっと」と、忙しく立ち働くお母さんの一人を捕まえ、「味がうすいんだけどー」この言葉もさることながら、態度もビッグサイズ。完全に自分はお客様モードなんですね。立ち上がる気配すらなし。そのお母さんは「あー、はいはい、焼肉のたれを持ってくるから待っててね」と両手に山盛りの焼きそばをふるまいつつ、答えました。私は思わず、「味がうすいなら、自分でたれをかけていらっしゃい!」と叫んでしまいました。ちょっとびっくりした顔のお嬢さんでしたが、「はーい」と返事してぴょんと立ち上がり、たれを取りに行きました。そうなんですねえ、悪気はないのです。ただ、自分が何をするべきなのかが分からないだけなのです。余計なことをして怒られるより、親に聞いた方がいい。これは大人も悪いと思います。バーベキュー大会をするのは素敵なアイディアです。が、机やいすの用意やテント設営、下ごしらえから肉を焼いて配ってやることまで、親がすべてするものなのでしょうか。子どもがお米を研いで、キャベツを刻み、箸や皿を配り、ちょっと熱い思いをしながら肉を自分で焼く方がたぶん、楽しい。そして親の分まで食事の用意させてやって、親から「ありがとう! 味しいよ」と、お礼の言葉をもらう。もちろん、楽しい時間の後は、きちんと片づけまでがんばらせる。ここまでできたらいいなあ、と思うのです。何もかもお膳立てをしてやることは、安全だし、段取りもしやすい。だけど、こどもから、大事なチャンスを奪っている様な気がするのです。 !    あなたが焼いてくれたお肉、とても美    7月号-166  

元のページ  ../index.html#166

このブックを見る