おもしろコラム7月号
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使うという姿勢を示している。毎日の生活を楽しみ、自分自身の喜びや満足のために、手元にある資源を活用することが重要。余計な物やお金を持たないという選択は、シンプルな生活を追求するという意味にもなる。自分が本当に必要とするものだけを選び、それ以外の余分な物や欲望から解放されることで、心地よく、ストレスフリーな生活を送ることが可能となる。お金を持たない生活は、人々とのつながりや協力を必要とする。地域のコミュニティに参加し、人々との関わりを深めることで、物質的な豊かさだけでなく、人間関係の豊かさを追求することができる。 るものを自分だけのために使うのではなく、他人に与え、共有する喜びを見つけることが重要。そのためには、自分が得たものを地域や社会に還元するという視点が必要となる。このように「宵越しの銭は持たねえ」の生き方は、お金だけに囚われず、人間関係や生活の質、心の豊かさなど、より広い視点から高齢者の生活を考えるきっかけを与えてくれる。それはある種の自由であり、自分らしさを追求する旅でもある。お金だけが人生ではなく、人とのつながりや共有する喜び、今この瞬間を生きることの大切さ、生き方は教えてくれる。先日、仏教発祥の地であるインドで、カースト未満の身分のダリット(不可触賤民)の人々を仏教へと改宗させるアンベードカルのインド仏教復興運動の中心人物である佐々井秀嶺師の活動をYouTubeで視た。彼曰く、「日本ではお金がないと生きていけないが、インドではお金が無くても生きていける」という。至言ではある。どちらが幸せなのだろうか? (ジャーナリスト /-第5章 教養のコラム            絵:吉田たつちか)202307井上勝彦また、自分が持ってい7 月号 -191

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