おもしろコラム7月号
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新茶を楽しむ       (/-ける愛情と熱意の程がうかがわれます。もし、子供が朝顔の観察をしているならば、こんな歴史を話してあげるとより関心を高めることでしょう。「お父    7月号-38  さん(お母さん)、物知りなんだね」と尊敬の眼で見上げるかもしれませんよ。     文:コラムニスト 新茶の季節です。新茶を楽しむには、その風味や香りを十分に感じることが最も重要です。新茶は、その年に最初に収穫されたお茶で、特に繊細な味と香りを持つと言われています。そのため、いかにその特性を生かすかがポイントとなります。まず、一つ目のポイントは、急須の選択です。急須は茶葉の広がりを考え、お茶の成分を適度に抽出する役割を果たします。特にガラスの急須は、茶葉が開き、色どりの風味が解き放たれる様子を視覚的に楽しむことができます。二つ目のポイントは、お湯の温度です。特に、新茶は温度に敏感で、繊細な風味を引き出すためには適切な温度が必要となります。新茶には60度から70度程度のお湯が良いされています。また、一度たっぷりとお茶を注ぐのではなく、ゆっくりと数回に分けて注ぐことで、茶葉のうまみを十分に引き出すことができます。華山姜純絵:吉田たつちか)201007

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