おもしろコラム7月号
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        7月のこよみ7月の二十四節季にはまず、小暑(しょうしょ たたかい風が吹いてくる」、次候「蓮の花が開き始める」、末候「鷹のひなが飛び始める」となります。次に大暑(たいしょ 候「時々大雨が降る」になります。またこの時期にスーパーなどが大騒ぎするのが、土用です。、そして、スーパーのメインイベントになります。しかし「土用」とは、この時期にだけあるのではないこと、ご存じでしょうか?二十四節季などの暦というのは、中国から伝えられたものです。中国には「五行(ごぎょう)思想」というものがあります。「木火土金水(もっかどごんすい)」。聞いたことはありませんか?それぞれ同じ順に、色ならば「青紅黄白黒(玄)」季節ならば「春夏秋冬」。「青春」とか、詩人として有名な北原白秋の名前は、これに由来しています。すると、「土」「黄」に当たる季節が足りないのです。そこで中国の暦では、季節が変わる前の18日間をそれぞれ「春の土用」などとして、五行思想と足並みをそろえたのです。今年も、7月19日から18日を足した翌日の8月7日は、もう立秋。暦の上では秋になるのです。しかしなぜ特に夏の土用だけが一般に広まっているかというと、この時期は梅雨が明けて夏の暑さが本格的になってくるため、「うなぎを食べて気合いを入れよう!」という意味合いもあるのかもしれません。歳時記にも「土用」や「土用うなぎ」は夏の季語になっていますが、ほかの季節の土用も、意識してあげてもらいたいです。7月と言うと、季語にもありますが、「梅雨」ですね。「雷」や「虹」、「夕立」も夏の季語です。雷や虹は条件によ7月22日)。この七十二候は、初候「桐が実り始める、次候「土が湿り蒸し暑くなる」、末7月7日)があります。これを3つに分けた七十二候は、初候「あ         7月号-4  

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