おもしろコラム7月号
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●「いただきます」「ごちそうさま」の歴史と意味ただ、モンスター・ペアレントが増えてきた昨今、こんなクレームをいう親がいてもおかしくはないということで広まっていったのでしょう。本来、「いただきます」というのは、神様やあるいは貴人から、物を下されたときに両手で品物を目の高さより上に押し頂き「はは〜、ありがたき幸せにございます。謹んで    7月号-46  いただきまする」と、うやうやしく品物をいただくことから始まったとされています。それが食事前に「いただきます」となったのは、学校教育がはじまってから。おそらく大正時代か昭和の初期あたりに学校でお弁当を食べるときに、食べ物に関わってくれたすべての人たち、食べ物を与えてくれた神様に感謝の意をしめすために、「いただきます」「ごちそうさま」をいうようになったようです。それが戦後になってさらに徹底していったと考えるのが良さそうです。そして「ごちそうさま」は、漢字で書くと「ご馳走様」馳走とは、走り回ること。これが、客が来た時に、美味     しいものを食べさせたいと、いろいろなところを走り回っ

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