世界の食文化を見ると、手で直接料理を掴んで食べる『手食文化』が4割ほど。約3割が、フォークやナイフを使う『食文化』残りの約3割が『箸食文化』と言われています。『手食文化』では、ぐつぐつと煮えている鍋に直接手を入れて食材をつまむことはできないから、当然、日本のような鍋の楽しみ方はできません。フォークやナイフを使う食文化や、中国朝鮮のような箸では、やはり鍋にはちょっと不向きとなります。そう考えると囲炉裏プラス日本式お箸が、日本の鍋料理を生んだというのも理解できます。(食文化研究家 巨椋修絵:そねたあゆみ)1307/- 7月号-50
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