おもしろコラム7月号
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●牛乳は体に悪いの? 日本では日清・日露戦争で傷ついた兵士が、栄養剤代わりとして牛乳を飲んだそうですが、やはり一般に広まったのは戦後です。終戦後、アメリカの救援食料である脱脂粉乳による学校給食への導入されました。当時の脱脂粉乳は本当に不味かったそうです。学校給食で脱脂粉乳から牛乳へと変わったのは60年代です。当時は各家庭への牛乳配達も多く行われていましたが、70年代半ばをピークに牛乳配達からスーパー等での紙パックを買うというふうに移行していきました。さて最近「牛乳は体に悪い論」がよく目につきます。ただよくよく調べてみると科学的根拠はどうも薄いようです。いろいろなデータをみると、やはり牛乳は栄養価・健康効果が高いようです。しかし、前述したように乳糖不耐症の方がたくさんいるのは事実。そういう場合は、お腹に優しい牛乳にするとか、ヨーグルトのような乳製品にしたり、料理に利用したりしてはいかがでしょう。ただ「牛乳は体に悪い」と思って人はムリして飲むこともないと思います。「牛乳は体にいい」と思っている人も、-      (食文化研究家 摂り過ぎ注意でしょうね。すべての食べ物は「過ぎたるは及ばざるがごとし」ですから。巨椋修(おぐらおさむ))201607      7月号-57

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