おもしろコラム7月号
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●コーヒーが世界に広まったれるようになります。お茶が日本に伝わったのは奈良時代から平安時代にかけて。日本に伝わったお茶は茶道という日本独特の文化をもたらしました。中国発のお茶は、17世紀に東南アジアに進出していたオランダの東インド会社からヨーロッパに伝えられます。やがてイギリス人たちは、お茶に砂糖を入れて楽しむという方法を発見します。18世紀、イギリス東インド会社が中国茶のヨーロッパへの輸入を独占するようになり大儲け。世界に冠たる大英帝国は大繁栄。一方、その頃はまだイギリスの植民地だったアメリカにお茶への重税がかかり、それに反発したアメリカ人たちが大激怒。やがてそれがアメリカ独立戦争へとつながるのですからたかが飲み物というべからず。飲み物も歴史を変えるのです。多く怒ったアメリカ人たちはお茶(紅茶)をやめ、コーヒーを紅茶の代替品として飲みだします。さてこのコーヒー、歴史上登場したのは10世紀の頃、アラビアの医師が強心剤や利尿剤の薬として使っていたというもの。コーヒーはまずアラブ社会で飲まれるようになります。そのコーヒーがヨーロッパに伝わったのは17世紀初め。それまでアラブ社会、つまりイスラム教徒の飲み物だったのが、ローマ法王が「この飲み物を異教徒の7月号-71     

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