諏訪大社やある地域の神社では鹿肉などをお供えし神職や氏子が食べるところもあります。もっとも、日本人が獣肉を食べていたと言っても、日常的ではなくたまに薬代わり食べる程度でほんの少しだけ。- (巨椋修(おぐらおさむ):食文化研究家)2407実は魚や野菜もそれほど多くは食べませんでした。圧倒的にたくさん食べたのは主食であるお米や雑穀でした。たんぱく質もお米と大豆食品を中心に摂っていたのです。さて、なぜ日本には食用の家畜を育てて食べることが敬遠されたのかはハッキリとはわかりませんが「聖なる山、俗なる里」のような思想があったの「かも?」知れません。いまでも山に住むリスは可愛く、同じような種類のネズミは穢れているとか、コオロキは可愛いけど、家に住むゴキブリはおぞましいというような感覚があります。また牛や馬といった家畜は家族同然に飼われていたので、食べたくないという感覚があったのかも知れません。日本で家畜を食べるために飼うようになったのは、明治時代になってから。それまで家畜を食べるのはタブーに近かったようです。(巨椋修(おぐらおさむ):食文化研究家)●日本の畜産は明治になってから 7 月号 -86
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