おもしろコラム7月号
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てきます。そうすると身体の中に熱がこもったままになり、体温の上昇や、倦怠感、頭痛、吐き気、脳への影響による意識障害などの全身症状が出てきます。これが熱中症です。以上のように、熱中症というのは脱水の重症版だということがお分かりいただけたと思います。実は人間はじっとしていても水分を奪われています。これは不感蒸泄(ふかんじょうせつ)というもので、一般的には1日800m程度とされています。つまり、何もしていなくても最低1Lは飲水する必要があるということです。夏場は特に水分バランスが崩れやすくなりますから、こまめな水分補給や、室温の調節などのセルフケアが重要となります。ちなみに室温が31℃を超えると熱中症になりやすいという統計もありますから、室内に温度計を設置して、適度に-  l        (精神科看護師 エアコンを使用するなど、意識することがとても大切です。また、ご高齢の方には誰かが気遣ってあげることも大切になりますので、ぜひ、覚えておいてください。美ちる)2016077月号-97

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