おもしろコラム7月号
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  ストレスから引き起こされる熱中症   暗中模索のコロナ明け、どなたの心にも大なり小なりのストレスはあるかと思います。ストレス自体を無くす事は出来ませんが考え方次第により和らげる事は可能ですよね?これからの季節、ストレスによる気の詰まりがあると、簡単に熱中症を起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。思い通りにならないイライラやモヤモヤを中医学では肝鬱と言います。肝鬱が起きると、体の上下を巡る気の流れが胸の部分で阻滞し上半身に熱が籠り、下半身は冷えて重くなります。気が詰まると下半身は怠くなり、上半身はカーッとなりやすく逆上せや目眩、耳鳴り、頭が張るような痛み、動悸などを起こしやすいのはこの為です。通常、暑さ寒さ、気圧の変化、湿度の変化など外界の環境変化に適応するように働いているのが自律神経ですが、中医学ではこの自律神経を調整しているのは肝とされていて、肝の気が上手く巡っている事で調整されています。従って、気が上手く巡っていないと、環境変化による襲撃をまともに受けてしまいます。これから高温多湿の季節を迎えますが、肝鬱があると体温調節が上手くいかず、体が火照ってのぼせているけれど、汗がかけない、脈が早くなり息が苦しくしんどい、動悸がして心臓が飛び出しそうになる、気持ちが悪くて倒れそう、、、と言う具合に熱中症を起こしてゆきます。言い換えれば、熱中症は急性の自律神経失調状態と捉える事も出来ます。♡それでは、肝鬱から熱中症を引き起こさないための養生をご紹介します♡①上下の気の巡りを回復させるためには?           7月号-98  

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