おもしろコラム8月号
101/146

で、ここで疑問なのが、福沢諭吉は天保5年(1835年)生まれなので、江戸時代に前半生を送った人。そもそも、そんな時代に平均身長なんてデータがあったのかと。しかも、157・1私もこの点が疑問だったので、友人の考古学者に尋ねてみたのですが、すると、どうやらあるみたいですね。東京で、江戸時代の庶民の墓から、かなりまとまった数の遺骨が出たようで、遺骨の足骨を図ると概ねその人の身長に比例するらしく、かなり信用するに足る平均身長のデータがとれたと。ここで、再び質問です。日本人男性の平均身長が160最近で戦後なんですね。昭和25年いうデータがあるそうで、つまり、江戸時代と明治、大正の人はあまり、変わらなかったということです。そういえば、明治生まれだった私の祖父も昔の人にしては随分と長身だったようですが、それでも実際の身長は174のスーツは今のちょうど平均である170で、以前、昭和30年代のプロ野球選手の名鑑を見ていたところ、意外に目についたのが173〜4今のプロ野球選手は平均身長「180と思いました。長身で有名だった坂本龍馬や西郷隆盛も実際のところは173〜4均身長が160     (小説家 cmに満たない時代、173〜4というのは、日本人が大きくなる一つの壁だったのではないかと。池田平太郎絵:吉田たつちか)201708(1950)の20歳男子平均で、161・5cmの私が着てちょうどいいくらいです。cm」といいますから、やはり、「プロ野球選手も小さかったんだ」と。で、ふ/-   cmを超えたのはいつ頃でしょうか?実は、これも意外にcmと小数点以下まで明示するような。実は、cm、55・3 kgとcm程度だったそうですから、平cm。遺品cmという数字。8月号-101

元のページ  ../index.html#101

このブックを見る