おもしろコラム8月号
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ることで、男性は追いたくなるのです。何としてでも自分のモノにしたいと思う。 性からの断りの理由を探りたくなるものですしね。ただ断るといっても、かぐや姫は品があります。ストレートに断らず、仏の使った石の鉢や蓬莱山の玉の枝を贈って欲しいと頼みました。この「頼む」も「いい女」の条件です。おねだりですね。このおねだりも毎日ではありません。ここぞという時に行いました。おねだりというものは、自信のない女性は行えないもの。自分のような者が誰かに頼むだなんてできないと思ってしまうからです。こうなると悲惨な恋愛しかできません。相手の言いなりです。相手と自心分にの自キャ信ッのチあボる男ー性ルがほでどき、な女    8月号-136  いのですから仕方がありません。おねだりをするというのは、これから恋人になるかも知れない相手と積極的な交流ができるという意味でもあるのです。つまり、断りを入れつつおねだりをすることで相手に期待も抱かせるのです。これはなかなか難しいテクニック。これをかぐや姫はやってのけたのです。だからこそ、遂には時の帝にも求婚をされるようになりました。今、婚活や恋活をしている女性は、ぜひ「断り」と「おねだり」を意中の男性に試してみてください。この2つで、かぐや姫のように追いかけたくなる女性になれるかもしれませんよ。もちろん、相手への最低限の敬意を忘れずに行ってくださいね。ステキな恋になるよう応援しています。 (コラムニスト ふじかわ陽子 /-   絵:吉田たつちか)202008      

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