おもしろコラム8月号
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       好きなことをやらせなさい少し前に、近所に、味もまずまずの良い感じのケーキ屋さんが出来ましたが、私はその翌週、前を通って、「あ、これは行き詰る」と思いました。何があったか。開店の翌週に普通に定休日で休んでいたんですよ。こう言うと、「定休日を設けて何が悪い」と言う人がいるでしょう。が、このことを、米ナイキの創業者、フィル・ナイトは端的にこう言っています。「レストランを開きたいと思ったとき、自分が厨房に1日23時間入ってメニューを改善できる人間か、就業時間の8時間で帰りたくなる人間か、よく考えてから決めるとよい。ずっと厨房にいられるくらい料理が好きな人間でなければ、レストランを始めるべきではない」と。一方、元帝国陸軍参謀で兵法評論家の大橋武夫氏は、「建設現場の監督が、職人から、『偉そうに言うなら、おまえがやってみろ!』と言われたときには、その場で道具を取りあげ、職人以上に上手にやってみせなければならない」ということを言っていました。まあ、理屈としてはそうなんでしょうが、世界に入ったのであれば、素人ながらにも研究もしているでしょうし、研鑽も実積際んにではい熟る練でのし職ょ人う以か上らに、で職き人るがは認ずめもるなくくら。いしにかはし、や建れ設る業はがず好で、き逆でにそ言の8月号-137   

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