おもしろコラム 8月号
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ウイルスの方が先住だ!         新型コロナウイルス感染症絡みのあおり報道に辟易してきたので、ネットで対峙意見の識者を調べると、京都大学  –168–の宮沢孝幸准教授がヒットした。You言も興味深く聞いた。同じ立ち位置の識者の意見だけでは、情報を正しく理解出来ないことが多いので反対の意見も合わせ見ることが大切だ。ネットのコメントには宮沢孝幸氏が獣医師であることを理由に、本当の医者でもないのにと、揶揄する人もいた。医学部よりも獣医学部の方が入学偏差値が低いといいたいのだろうが、レベルの低い批判だ。いろいろ調べてみてわかったことだが、こと、ウイルスに関して言えば、獣医師、生物学者、植物学者などの方がより深く・広く研究している専門家のようだ。昆虫学者のウイルスに関する知見も興味深い。ウイルスを媒介する虫は蝶類が最も多いのだそうだ。蛾の一種である蚕は今やウイルス研究や薬を作る媒体としても最も貴重な存在で、大活躍しているらしい。皇后陛下が養蚕をしていることからもわかるように、蚕は我が国における最も重要な虫だ。ウイルスはまた、知能があるがごとく動物を操っているとの研究も多数ある。たとえば、バキュロウイルスは蛾の幼虫を洗脳して、木のてっぺんに登らせ、そこでじっとしているように操られる。幼虫のほぼ全身にウイルスを増殖させると、さらに他の遺伝子を用いて幼虫の体を溶かす。幼虫の体はウイルス粒子を無数に含んだ液体となってしたたり落ち、それより下に生い茂る木の葉に付着する。それを食べた他の幼虫がまたウイルスが感染する。そして、こTubeには藤井聡氏や武田邦彦氏との対談や「そこまで言って委員会」での発      

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