おもしろコラム8月号
19/146

例えば海上。海の温度は温まりにくく冷えにくい性質を持っています。そのため、海面の温度は上がりにくいです。そこへ、夏の熱い空気が上空に流れ込むと、対流が起こり積乱雲が発生するのです。一方の陸地は、熱しやすく冷めやすい性質を持っています。だから、一日の気温が最も高くなる午後2時前後には、地表と上層との温度差が大きくなり、積乱雲が発生することがあります。特に天気予報で「上空に寒気が流れ込んでいます」と言われたときは要注意です。温度差があまりに大きくなると、大雨はもちろん、落雷、突風、雹(ひょう)ひどいときには竜巻が発生する恐れすらあります。  さて。入道雲といえば「夏の風物  詩」のように書いてきましたが、冬にも入道雲が頻繁に発生しています。日本海側の地域では冬場、北寄しりかの8月号-19季節風に乗って、シベリア生まれの冷たい空気が流れてきます。 

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る