おもしろコラム8月号
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     茶畑の北側に生えていた普段からお茶をよく召し上がる方の中には「やぶきた」というお茶の品種の名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。この品種は静岡県の篤農家・杉山彦三郎により選抜さ    8月号-34  れ、今や全国の作付面積が7割を超えるまでに普及した煎茶の超優良品種、皆さんの召し上がっているお茶の中にもかなりの割合で使用されていますので、口にしたことがある方もたくさんいらっしゃるでしょう。それではよく耳にする「やぶきた」の名前の由来というのをご存じでしょうか?実はこの名は杉山翁により「竹藪(やぶ)を切り開いて作った茶畑の北(きた)側に生えていたから」という驚くほど単純な理由で命名されたのだそう。数あるお茶の名前も、人の名前と同様に多くはきちんと由来があるもので、その名付けの一定の法則を知ってみるとお茶をもっと身近に感じられるかもしれませ    

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