おもしろコラム8月号
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北に住む野蛮人を「北夷(ほくい)」、西に住む野蛮人を「西戎(せいじゅう)」、東に住む野蛮人を「東夷(とうい)」、そして南に住む野蛮人を「南蛮(なんばん)」と、呼びました。夷、戎、蛮というのは、相手を軽蔑するときに使う文字。これを中国の人たちは、自分の国中華、つまり華の中に住んでいない人に使ったのです。え?ひどいですって? 族のことを蝦夷と、しっかり夷の文字を使って呼んでおり、異民族を蔑称で呼んでいたのです。徳川将軍は、征夷大将軍。つまり夷を征服する大将軍という意味。幕末の攘夷運動は、「夷を攘(はら)う」という意味です。このように中国の言葉は日本に入ってきて、日本風にアレンジされて使うようになりました。「南蛮」もしかり。昔は、日本は琉球や東南アジアを「南蛮」と呼んでいたのです。そして戦国時代、ヨーロッパからキリスト教の宣教師がやってきます。日本人は、南蛮の方向からやってきた、彼らヨーロッパ人のことを南蛮人と呼んだのです。このように戦国時代にヨーロッパ人(主にスペインやポルト      ガル例)えをば、南南蛮蛮人菓と子呼びだ、と彼、「らカがス伝テえラた」料や理「をコ南ン蛮ペ料イ理トとウい」うはよ、8月号-47うになりました。そうですね。でも日本人もアイヌ民

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