おもしろコラム8月号
61/146

  頭 痛 と 眩めい暈頭は大痛変にと関連眩めがあい暈る疾患です。頭痛は不通即痛(通じざれば即ち痛む)と言われるように、何らかの状態で気血の流れが滞って起きるものです。また、眩暈はこれまた何らかの理由により脳に気血が巡らず、脳を栄養出来ないことから起こります。1,最初の問診まず最初に問うのは、症状がいつから出始めたか?です。急性のものであれば、風邪、寒邪、熱邪、湿邪などの外からの邪気(外感邪気)が経絡を塞ぎ、突然に症状が現れます。したがって邪を取り除いてやれば、比較的簡単に治ります。また、数ヶ月〜数年、慢性的に悩んでいるのであれば、症状が慢性化する何らかの理由があり、それを改善しないと発作はおさまりません。2,虚証と実証東洋医学は、体の中に不足がある(虚証)のであれば、それを補い、余分なものがある(実証)のであれば、それを取り除いてバランスを保つ治療をします。眩暈と頭痛もしかりで、やはり虚証の眩暈、頭痛と実証の眩暈頭痛があります。3,虚証のものとは?気血が不足する、腎精が不足するなどの理由で、脳に栄養が満たされずに、眩暈がしたり頭痛がするものです。特徴として、体が疲れると発症する、痛みはシクシクと痛み手で押さえたり温めるとラクになる、食後しばらくすると8月号-61      ま ま    

元のページ  ../index.html#61

このブックを見る