自分の好物は他人も好物!開いた・・・、特に戦争終結の見通しを持たずに開戦したことは、あまりにも軽率な行動だったと責められても仕方がないと思います。 (小説家 昭和29年、広岡達郎が、早稲田大学から巨人に入団したとき当時、巨人には、主力選手として「打撃の神様」と呼ばれた川上哲治がいました。広岡と川上の確執は、改めて言うまでもなく野球ファンにはかなり有名な話ですが、特にその昭和29年という年はさしもの「神様」川上も衰えが見え始めた年で、実際、川上はこの4年後に引退し、対照的に広岡はこの年、新人王を取っています。この年、不調に苦しんでいた川上が遠征先の旅館で、素振りを繰り返していたところへ広岡が軽い気持ちで顔を出し、「カワさんも、苦しんどるんじゃけのー。」と一言・・・。川上は青ざめた形相で広岡を睨み付けたと言います。なぜ、広岡はこんなことを言ったのか?広岡曰く、「自分の兄と川上が同じ年だったから、兄貴のような気分で接してしまった」のだそうです。が、「神様」 /-池田平太郎絵:吉田たつちか)200808 8月号-90
元のページ ../index.html#90