おもしろコラム9月号
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安倍のマスクに批判が殺到している中、かたくなに、当該マスクを着用していた首相はそれなりに立派だ。閣僚のほとんどがこれを着用していない様子が国会や委員会のテレビ映像で流されていたが、その理由が、このマスクを装着する姿が映されると首相におもねっている見られやしないか危惧しているからと解説しているコメンテータがいた。そうだとしたら、なんとも腹の座っていない議員たちで、国を任せられるか不安で、情けない。マスクが市場に出回るころには、マスク配布に無駄金を使ったなどの批判も噴出するしまつ。マスクが入手できないとブーイングしていたのをすっかり忘れている。安倍のマスクを配布するとアナウンスしたことで、マスクが市場に出回り、価格も低減した効果があっただけでも、マスクの国内生産、全国民への配布に意味があった。今回のマスク騒動で、そのほとんどが、中国からの輸入だったとわかっただけでも大きな成果だ。もう不要になったから、生産契約を破棄すべきだとの暴論をはく輩もいる。国との契約が簡単に反故にされるとしたらそのほうが問題だ。むしろ、マスクは、国内生産で賄うことを決めて、今回、急きょマスク生産に同意してくれた企業には、今後も、継続的に発注することで、国産化を定着させるべきである。マスクが小さいと文句を言う輩もいたが、若い娘は、このマスクがちょうど良いサイズだと、自らの小顔を自慢し        ている。また、女子高生の間では、このマスクに刺繍やアップリケなどを付けて、デザイン性を自慢し、競っているという。たかがマスク、されどマスク171

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