おもしろコラム9月号
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日が「二百二十日(にひゃくはつか)」で、いずれもこの時期よく本州にやってくる秋台風への注意、農作物への注意を促す雑節が設けられています。そのちょうど二週間後が同じく雑節の社日にあたっていますから、昔の人たちは、台風シーズンを無事に乗り越えてたくさんの収穫を得られたことを社日に感謝した、という暦の流れが感じられます。また今月のお月さまと旧暦について。1日が旧暦7月15日で満月、16日が旧暦8月1日で新月、30日は旧暦8月15日でまた満月です、仲秋の名月です。9月の気象で気を付けないといけないのは、台風だけではありません。最近では9月の終わりまで残暑(俳句で言うところの「秋暑(しゅうしょ)」が続く年が多く、なかなか「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざのとおりには季節は進んでいないように感じられます。しかしこの時期は、やはり何と言っても季節の変わり目。北の秋の空気と南の夏の空気とが日本列島付近でぶつかって秋雨前線となり、しとしととした長雨を降らせます。そしてそこを台風が通ることが多いので、積算雨量が増えて、土砂災害につながることがあるので、充分に気を付けましょう!        (気象予報士 チャーリー絵:吉田たつちか)201209/-     21

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