おもしろコラム9月号
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代に、収穫の喜びを感じることが実感出来なくなっているのも、お月様が顔を見せてくれない理由の一つだろうか。 毎日、お米が食べられる有り難さを噛み締めながら、今年はお月見をしてみたいと思う。     (講談師 近年都心などでも夕方のオフィス街に打ち水をして涼を楽しむイベントが開かれたりしています。しかし、古くから夕涼みの手段として用いられてきたこの「打ち水」本当のところ効果はあるのでしょうか?  まず打ち水は真っ昼間にはしませんよね。これは日射によってすぐに水が蒸発してしまうからです。さて、夕方になると陽射しも弱まります。しかしまだ地表の温度は高いまま。そこに水を撒くと、撒かれた水は飽和し、水蒸気へと姿を変えます。その際、地面の熱(=熱エネルギー)を奪っていくため、打ち水で涼しくなるのです。 実はこれと同じ現象が、私たちのヒフの上で起こっているのです! と感じることはありませんか? で飽和し、打ち水と同じように水蒸気に変わっていく際に体内の熱エネルギーを奪っていくからなのです。  水はとても身近なものですが、とても不思議な物質です。物質には気温が上がるにつれて、固体・液体・気体と三つの相(そう)に変化しますが、水は、自然の範囲の温度で三つの相が見られる珍しい物質なのです。  旭堂花鱗絵:吉田あゆみ)200509これは、湿度の高い空気が、より温度が高く、かつ、水を含んだヒフに触れること梅雨など、湿度の高い日に、「しんどいなぁ」 打ち水       /-25

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