おもしろコラム9月号
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一方日本の和食も世界3大料理に入るともいわれていますが……、和食を完成近くまで作り上げたのは江戸時代。しかし江戸時代を支配していた武士階級は質素倹約が美学ということで、武士階級は、和食に強い影響は与えていないようです。和食の基本は、江戸時代より前の公家の料理や僧侶の精進料理。それに茶道の懐石料理を経て、庶民の会席料理。さらにいま和食の代表とされる天ぷらや寿司は元々屋台料理。日本料理は世界的にも珍しく庶民が作りあげたものが、大いに採用されています。それはさておき、世界的に見れば、美食は王侯貴族や大富豪が贅にまかせて、発展させてきたもの。その集大成を、21世紀日本に住む私たちは、比較的安価に楽しむことができます。特に日本は世界中の料理を楽しむことができる国。思えば、ありがたいことですねえ(笑)     (食文化研究家 とうもろこしのお粥、ご飯、高菜漬け、さといも、さつまいも、かぼちゃ、蓮根、こまつな、なす、人参、さやえんどう、へちま、ヒシの実、枝豆、落花生、ピーナツ、ひまわりの種等・・・穀物中心の食事に、肉や魚が少しあるかないか・・・という程度。巨椋修(おぐらおさむ)絵:吉田たつちか)201509/-     世界の長寿者の日常食は?  40

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