おもしろコラム9月号
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地球人口が400万人を迎えたあたりで、ヒトは革命的な発明をします。それは植物を栽培すること。つまり農業です。それが約1万年前。ほぼ同時期に牧畜もはじまりました。農耕と牧畜は、人類史にとって革命的な出来事でした。それまでのおおらかな生活から、額に汗を流して大地を耕すという『労働』がはじまったのです。田畑があるということは。その土地を守らないといけません。額に汗して育てている作物を、野生動物や勝手にやってきた他の人間に荒らされてはたまったものではありません。牧畜もそうで、一生懸命育てている家畜を、野獣や人間に狩らせるわけにはいかないのです。彼らは武装したり、柵で土地を囲うなどして、動物や人間に備えるようになりました。農耕は、作物の『余剰』を生みます。自分たちが食べる以上に作っ●そして農耕と牧畜が生まれた 遥かなる原始時代の食文化      50

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