おもしろコラム9月号
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ではないでしょうか? 作ったのかも知れません。第一次世界大戦後に羊毛が不足したとき、日本政府は羊を飼うように奨励します。次に羊の肉を食肉にも……、と、考えたようなのですが、ご存知のごとく羊の肉というのは大変臭いがキツいもので、日本人にはあまり馴染みませんでした。そこで臭いを消すようなタレなども開発され現代のジンギスカン鍋になったようです。        (食文化研究家 私たち人類が他の動物にない大きな脳を獲得したのは、肉食をしていたからだといいます。脳の重さは体重の2%程度ですが、その消費カロリーは人体の20〜25%も占めています。いまでこそベジタリアンやヴィーガンといった肉を食べない人がたくさんいますが、進化の過程で人類が知能を発達させるためには、植物だけではなく、動物性たんぱく質を摂取する必要があったのです。しかしここにきてこの人類の肉食が、人類の生存を脅かしつつあるのです。あるいは、あの奇妙なヘルメット型鉄板を開発した人が、最初から蒙古軍をイメージして巨椋修絵:そねたあゆみ)201309●やがて肉食はなくなるのか? 未来の肉食はどうなるか?   /-    59

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