おもしろコラム9月号
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て、過不足が無いように調節するための理論です。感情と内臓の関連性では、肝臓と怒り、心臓と喜び、脾臓と憂い、肺臓と悲しみ、腎臓と恐怖・驚き、と記されています。気血津液が順調に巡っていれば相互に調整し有って内臓も感情も中庸でいられます。担が掛り、気分が憂鬱(脾)になり呼吸が苦しく(肺)なりますが、そうすると肺の感情である悲しみが、肝の怒りを静めます。すると憂鬱が解消されます。また、恐怖(腎・水)が強くなると喜び(心・火)が犯されます。すると(肝・木)の闘争心が思考力(脾・土)を強めることで恐怖を抑え、喜びが戻る。等々。このように、人には本来、感情の乱れをコントロール出来る仕組みを持っていると考えています。-  云います。これには方剤(漢方)・鍼灸・気功・養生(生活習慣改善)、カウンセリングを組み合わせ、身体を調整する事で、本来持っている心の調整・復元力をサポートする方法で問題を解消出来ると考えています。        (薬剤師、薬食同源アドバイザー 例えば、何か怒りの感情(肝)を強めるストレスが続くと消化器系に負五臓の一つ又は複数の臓で、気の停滞がある事を気滞、強い物を気結と高田理恵)20190997

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