おもしろコラム11月号
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でも知られた酒豪であったことから、正則は大杯に並々と酒を注ぎ、「これを飲め」と執拗に勧め、固辞すると、なおも絡んできて、ついには、「飲み干したら、何でも好きな物をやるぞ!」と言いだしたことで、ついに、太兵衛は腹を決め、「それでは」と言って、そのまま、一気にその大杯を飲み干すと、そのまま、正則が豊臣秀吉から拝領した名槍「日本号」を所望した・・・と。「あ、これだけは!」と言って蒼くなる正則に対し、「武士に二言はござるまい!」と言って、そのまま、持って帰ってきてしまった・・・という実話に由来するものです。ところで、昔、プロ野球の広島東洋カープの監督に就任した方が、「選手にとって酒というのは身体能力の低下に繋がり、プレイの妨げになる」として選手に禁酒令を出したことがあったそうです。いわゆる、管理野球の先駆けみたいなものだったでしょうか。その時、それを聞いた当時のオーナーが、「君ね、そう言うけど、『酒で3年、茶で10年』というように、お茶だと十日かかるところが酒だと三日で仲良くなれるんだよ」と言ったとか。・・・結局、その監督は禁酒令を取りやめにしたといいます。この点は、私も思い当たるところがあります。メな昼間の会議だけで意思疎通が出来るものでもありませんよ。会議とは、同じと組か織くの、「一何員をと言はっいたえか、で全は国なかくら、集誰まがっ言たっ初た対か面」のが人問た題ちにとな、るマジも11月号-141    

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