おもしろコラム11月号
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 (笑)  江戸時代後期の平戸藩主に松浦静山という人がいます。彼が若い時、同輩の大名、津軽、池田と三人で松浦の屋敷で飲んだときのこと。(以下、わかりやすいように現代風に訳してみました美女を呼んで朝まで痛飲。二人が帰った後、シャワーを浴びただけで、将軍家警護に出勤。仕事が無事終わり、やれやれと思っていたところへ大火発生で、火はこちらへ迫る勢い。「いざ、外様の働きをお目に掛けん!」と思っていたら、非番だった津軽も駆けつけてきたので、しばらく待機した後、とりあえず、二人で仮眠。津軽が、「君と寝るのは興醒めだが、昨日の美人を見た報いだ」などと軽口を叩いているところへ、池田からメールが来て、「昨日は有難う。俺は今、違う部署にいるが、俺も君たち二人と待機したいよ」などと言ってきた。火事が収まり、帰宅したら3日寝てないので、ふらふらになって、倒れ込むように寝たと。・・若い頃はこういう話の一つもあっていい。さて、その静山が聞いた話として、某大名が遊廓で、「今日はフグ汁を出せ」と命じたという話があります。店としては、相手が相手でもあり、11月号-157。) 宴席に、東京一の          商売人の知恵

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