おもしろコラム11月号
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 「敵を知り、己を知らば、百戦するとも危うからず」って、ご承知の通り、これは有名な孫子の兵法の一節ですよね。この点で最近、良く若い人の間で、「金が欲しい」、「金持ちになりたい」って言葉を耳にしますが、では、これを    11月号-164  この孫子の論法で説くならば、まずは、「金を知る」ことが必要でしょう。では、そもそも「金」って何ですか?お金の持つ交換、時間、保存などの特徴を述べるのは、今更、釈迦に説法ですのでここでは述べませんが、自分なりにこれを突き詰めて考えてみるならば金とは「サービス券」ではないかと思うんです。子供が父の日に、お父さんに肩たたき券を1枚あげる。お父さんはその日でなくとも、肩が凝った日にそれを出して肩を揉んでもらえるし、もっと集めて別のサービスと交換してもらうよう交渉することもできる・・・。それをさらに高度化、複雑化したのが「お金」だと。         道標となるもの  

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