おもしろコラム11月号
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前回のお話で、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)は愛した妻である伊邪那美命(いざなみのみこと)を、完全に失ってしまいました。伊邪那岐命は自らが黄泉の国を訪れたことについて、「けがれた国を見てしまったから、身を清めよう」とおっっしゃって、筑紫の日向(つくしのひむか 穂地方)にある、橘の小門(おど)、阿波岐原(あわきのはら)へ向かい、禊(みそぎ)をしました。そのときに、投げ捨てた杖は、衝立船戸神(つきたつふなどのかみ)に脱ぎ捨てた帯は、道之長乳歯神(みちのながちはのかみ)に、袋は、時量師神(ときはかしのかみ)に、衣裳は和豆良比能宇斯能神(わづらぎのうしのかみ)に、袴は、道俣神(みちまたのかみ)に、冠は、飽咋之宇斯能神(あきぐいのうしのかみ)に、左手の袖は、奥疎神(お津甲斐辨羅神(おきつかひべらのかみ)に、右手の袖は、邊疎神(へ()   現在の宮崎県高千その8ざきかざるかのるかのみか)み、)邊、津奥那津藝那佐藝毘佐古毘神古(神へ(つおなきぎつさなびぎこさのびかこみの)か、み邊)、津甲奥11月号-177              『古事記』の神々

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