おもしろコラム11月号
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斐辨羅神(へつかいべらのかみ)に、それぞれなりました。川を眺めて伊邪那岐命は言いました。「川上の流れは速すぎるし、川下では遅すぎる」伊邪那岐命は川の中ほどへ、一歩足を踏み入れました。そのときに生まれたのが、八十禍津日神(やそまがつひのかみ)と大禍津日神(おおまがつひのかみ)で、この2柱は、黄泉の国から伊邪那岐命に付着してきたものでした。なので伊邪那岐命はこの2柱を清いものにしようとして、名を神直毘神(かむなおびのかみ)、大直毘神(おおなおびのかみ)、伊豆能売神(いずのめのかみ)と変えました。それ以降、伊邪那岐命が体を清めていくごとに、次々と新しい神さまが生まれていきました。最後に顔を洗うとき、左目からは天照大神(あまてらすおおみかみ)、右目からは月読命(つくよみのみこと)、鼻を洗ったときには建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)が誕生しました。いよいよこの三神が登場しました。次回からはこの神々の物語が繰り広げられていきます。お楽しみに。     (コラムニスト 気象予報士 CHARLIE)201711 -        11月号-178  

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