おもしろコラム11月号
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こうして、大急ぎで運ばれた郵便物は、配達人の手によって各戸に配られるわけですが、小包荷物など、家主が不在だとどうなるのでしょう。日本同様不在通知がドアに貼られ、ちゃんとお知らせしてくれます。そこに、配達人の携帯番号が書かれてあり、連絡すれば再配達してくれます。日本と同じですね。でも、連絡が夕方の時刻だったりすると「今日はもう帰るから、明日行きます」とか、はたまた、不在通知に近所のパン屋や、雑貨屋など個人商店の名前が記入されていたり。よくよく聞くと、配達人の裁量で荷物をよそに預けている場合も。結局、その店を探さないといけないわけで、なんと言ってよいのやら。極めつけは、集合住宅の場合。住所だけで部屋の号数が書かれていない郵便物をどう配達するか?ずばり、宛名を叫ぶ。つまり、外から「山田太郎さん!」と叫ぶのです。すると、該当する人が窓から何事かと顔をだす。嘘みたいですが、本当のお話。実におおらか、ところ変わればで、お国柄といえるでしょうね。     (韓国食文化研究家 カン美加)200511   .   11月号-185

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