おもしろコラム11月号
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チャーリー絵:吉田たつちか)す。木枯らし1号は、低気圧が日本の東の海上に抜け、西から高気圧が張り出してくる、西高東低のいわゆる「冬型    11月号-22  の気圧配置」になったときに吹きます。これはおおむね二十四節気の一つ「立冬」の時期と一致するようです。暦の通り、季節は冬への扉を一つ開く、ということかもしれませんね。そしてもう一つ暦の話題。「小春(こはる)」というのは旧暦10月(新暦では11月くらい)のことで、そのあいだのおだやかであたたかい晴れたお天気を「小春日和」といいます。(ちなみに旧暦12月以降の暖かい日は「冬日和」というそうです)とてもなごやかな気分にさせることばですが、三寒四温ともいうように、このあとには低気圧がやってきて寒くなることが多いようです。ともあれ、地球温暖化が懸念されている近年、いくら寒いのはいやだからと言っても、私はやっぱり冬は冬らしく、/       (文:気象予報士 (ほどほどに)寒くあってほしいものだと思います。

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