ちなみにトウモロコシは、大航海時代にコロンブスがアメリカ大陸からヨーロッパに持ち帰ってから、いつの間に 11月号-42 か中国に渡り、米の取れにくい中国北方の主食となっていたようです。大きな影響を与えたのは、20世紀末に長くイギリスに支配されていた香港が中国に返還されたときからで、欧米の影響を強く受けた香港料理が、中国全体でブームとなりました。そしてグローバル化した中国料理は、いまも日々変化していると言っていいでしょう。 (食文化研究家・巨椋修(おぐらおさむ))201511 -
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