おもしろコラム11月号
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●江戸時代、うどんは唐辛子ではなく胡椒をかけていた!現在、うどんや蕎麦に振りかける香辛料といえばトウガラシですよね。コショウはラーメンと相場が決まってます。でも江戸時代の後半になるまで、人々はうどんにも蕎麦にもコショウを振りかけていたといいます。それまでトウガラシはあったのですが、高級品であったためなかなか庶民では手がだせなかったのです。いまではうどんのダシは醤油やみりんなどを使いますが、これも高級品。ではなにで食べていたかというと味噌なんです。いわゆる「垂れ味噌」というもので、それに酒やカツオ節などで煮詰めたものだったようです。味噌を使って食べたものは他にもあります。日本人がお刺身なんかも辛味噌や酢を付けて食べていたとか。食べ物というのは、その時代時代によって、変化するものですが、なんかうどんや蕎麦にミソやコショウってちょっと意外な感じがしますね。あ、名古屋には味噌煮込みうどんという名物がありましたね(笑)。味噌もうどんに合うんですねえ。コショウも使い方や常識を捨てれば案外イケるかも知れません。       11月号-47

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