おもしろコラム11月号
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[]   上した。エコナについては、販売当初から主成分であり関与成分(医薬品でいうところの有効成分にあたる)でもあるジアシルグリセロールに発癌を促進するのではないかという疑念があったにも関わらず、メーカー側は安全性に問題はないと強弁し、販売を継続していた。内閣府の食品安全委員会で安全性に関する審議が継続されている中で、新たに発がん性の強く疑われているグリシドールに体内で変換する可能性の高いグリシドール脂肪酸エステルが他の植物油の10~182倍も高いことがさらに発覚した。ここに至り、やっと花王は販売中止に踏み切った。通常の食用油は、トリアシルグリセロールというもの          特定保健用食品特定保健用食品(トクホ)である花王の食用油「エコナ」には安全性に関する懸念があるということで、メーカー側が販売を自粛し、世論の逆風を受けてトクホの許可も自主的に返エコナの問題    11月号-72  

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