おもしろコラム11月号
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” ” コロンブスの新大陸発見は、色々な意味で世界を変えました。ヨーロッパの人にとって、それは新たなる希望と侵略先の発見であり、アメリカ大陸先住民にとって、自分たちがヨーロッパ人たちに大虐殺され、さらにヨーロッパ人たちが持ち込んだ病原菌のため、民族絶滅の危機に追い込まれるという悲劇のはじまりであり、やがてアメリカ大陸に侵略した白人たちは20世紀に世界を支配するほどの世界覇権国に発展することになります。  は料理の世界にも強烈な変化を与えます。これまでユーラシア大陸にもアフリカ大陸にもなかった植物がヨーロッパに入ってくることになり、やがてそれらは全世界に伝わって行くことになります。それはわたしたち現代日本人にもおなじみの野菜たち。ジャガイモ・トウモロコシ・サツマイモ・トマト・カボチャ・ピーマン・ピーナッツ・唐辛子・インゲン豆・パイナップルなどなど……これらは南北アメリカ大陸からヨーロッパを経由し、世界に広まった食べ物たちです。これらの食べ物はただ世界に広がっただけではなく【世界の歴史】をも大きく変えていくことになります。なかには「え? 前から、原産国が外国であることがわかるものもあります。 産と言われていますが、日本にはインドネシアのジャカルタから持ち込まれたため、ジャカルタの当時の言い方「ジャガタラ芋」が「ジャガイモ」になりました。トウモロコシは唐から来たもろこしとい意味。たもろこし”    もろこしとは「蜀黍」と書き、黍(きび)というイネ科の雑穀を意味します。つつままりり唐トのウ国モ=ロ外コ国シかとらは「入外っ国てきか11月号-77これって日本原産じゃなかったの?」という野菜もあるかも知れません。そんな野菜たちでも名たとえばジャガイモ。ジャガイモは中南米あたりが原この新大陸発見           新大陸発見が世界の料理を変えた

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